Minami Laboratory

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プリンタを買いなさいという力説

課題の締め切り当日とか前日、よくこういう学生が来ます。

今日も来ました。

「学部情報室のプリンタが動きません」

しらんわ。という話です。




学生は、大学の古いA3プリンタに頼りきりです。

インク代もかからなくてそれはいいと思っているのだろうし、

調子悪いプリンタと一日格闘しているのです。

インクを補充してくれる事務員もいないお盆のこんな日に。

それで、課題締め切りに間に合いませんと。いつもこうです。

今回の締め切りだって、学生都合で決めているのにこれです。




再三、プリンタは買いましょうと私は言っているのです。

自分の管理下でないプリンタで理想の色が出せるわけないですし、

そんな無駄な格闘で一日潰している時間があったらバイトで8000円稼げるのです。

そして、学校のだからインク代がタダというのが一番問題なのです。

タダだから良いという思考が大きな間違いです。

お金を払うから良い物が作れるのです。

インクや紙を無駄にしないでおこうと思うから、ミスはないかデータを入念にチェックするのです。

失敗すれば悔しいから、次回に反省が生きるのです。

タダだからダメなんであって、いつまでも成長できないのです。

今はロール紙を外しましたが昔は、A1サイズでA3を刷って余白は捨ててるヒドい学生がごっつたくさんいました。。。思考停止もいい所です。

本も同じ。借りても読めますが、買わないと身に付かないのです。

本気でデザインをやる気があればそうあって当然です。




お金が無いとみんな言いながら、3万のプリンタをケチりながら、

みんないい服を着て、携帯電話を持ち、良い時計をして、良い自転車に乗って、車を持っているのです。



うちは芸大に比べたら授業料は1/4です。

四年で800万円の差が芸大とは出るわけです。

プリンタの1台とアドビのCSアカデミックくらい買っても、あとのおつりでレクサスが買えます。

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というわけで、良い作品を作りたかったら、プリンタを絶対に買いなさいという話なのです。

というわけで、

私のゼミにはA3プリンタを持っていない人は入れないなぁ。
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by masahiro-minami | 2010-08-12 18:38 | education

最後の授業。

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今日で、前期の授業は最後。

本当は先週で最後だったんですけど、

出来てない人が多かったので、今週もやることになりました。

それでも出来てない人が8人も。。。1/3近くですね。

去年まではこんな感じではなかったです。

失敗したからとスチレンボードをもらいに来たのも、去年まではゼロでした。

他に演習がない一年生でこれでは先が心配ですね。。。



今年の一年生はホント心配です。

タフさがないし、エネルギーを感じられない。

作品に込める想いが強さとなって作品にも表出するものだと思うんですけどね。

何としてでもやる。という気持ちより、

できないなら仕方ない。そういう印象を受けました。

まぁ、そういう世代なんでしょうか。




学年の空気とか一緒に制作をしていく仲間というのはとても大事だと思うんですね。

私も3期生で良かったなと本当に思うんですよ。

すごい人がたくさん周りにいましたから。



仲良くしろというのではなく、

すごい人の作品を見れることが何より大事だと思います。

出来てないから出席せずに、後から一人で見せにくる人が多いのも気になります。

それだったら、通信教育みたいですよね。

そういうのも空気になってしまいますしね。





そういう、今日、このごろの教育の現場より。
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by masahiro-minami | 2010-07-30 19:14 | education

たこ焼きゼミ

私が学生の頃は、何ヶ月かに一度、K寮に集まり、友人同士で作品を持ち寄り、

たこ焼きをしながら、互いに作品を批評し合うということをしていた。

今、思い返しても貴重でいい時間だったと思う。



また、開催場所がフロトイレ共同の六畳一間の家賃18000円のK寮というのが最高に良いのだ。

大学時代の印象的な思い出の多くはなんだかしらないが、K寮なのである。

最近は、こぎれいなワンルームマンションばかりで、それがダメなのだ。



まぁ、それはさておき、そういう会を学生間でするとか言い出して、

私もたこ焼き大臣として参加。あと、場所提供。

家だと遊んでしまうらしい。。。

K寮ではそうはならんけどな。



まぁ、先生はあんまり行かなくても、学生だけでそういう活動をするのは何より重要だと思う。

縦のつながりも作ってね。

まぁ、みんな課題に必死で、自主的に作品を作る暇もあまりなさそうだけど。



なによりたこ焼きを美味しくするためにも良いもんを作らんとね。




たこ焼き粉はやぱり、日清のダシ醤油仕立てのたこ焼き粉がベストやなぁ。

でも、最近あんまり売ってないんやこれが。。。
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by masahiro-minami | 2010-05-16 17:00 | education

うさぎ

今日の道具演習は干支の置物。

モチーフは来年のウサギ。



石膏を削ることで造形させる課題なのだが、

昨年のスピードシェイプの介あってか、かなり良く出来ていた。

今年の二年生は細かいことをきちんと出来る。

まぁ、そういうのに卓越した人がちらほらいてくれて、

それをみんなが見ているからレベルが上がっているような気がする。




あと、キャラクターみたいなデフォルメ造形を素でできる学生が極めて多い。

最近、デザインをちょっと勘違いして、入学してくる学生が多いのも関連しているとは思う。

つまり、アニメのようなものが上手だとか、高校時代からのデザインというものではないのだけれど、オタクっぽい自分なりの世界に浸ってきた学生、そういうのでデザインを目指すような感じである。

あまり見てられないないような作品は30個中、4つ程度だっただろうか。

これは極めてハイレベルなものだと思う。勝手な私の判断ですが。。。




私のゼミの大学院生にもやらせて発表させたが、それなりにレベルの違いは見せれたかなとも思う。

二年生ではやっぱりアイデア主体で、造形の奥深さまでは追求していない。

パネルの美意識なんかも、今の2年生にバシッとああいう院生レベルのものを見せておくのはとても大事だとおもう。

二回生の授業なんかに院生がTAで入るより、一緒に課題をやるのも良いかもしれない。

院生にも相当なプレッシャーであるし。

先輩が何やってるのかわからないし、興味も無いという時代もあったが。。。

写真もバシッと全員分撮ったし、全員の意識はかなりあがったと思う。

写真を教える授業は必須だと思う。今はないが。




ウサギのモデルはD2棟の一階のガラスケースに展示してます。
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by masahiro-minami | 2010-05-12 22:51 | education

制限があるから豊かになる

昨日、テレビでやってました。

自由に考えさせると、似通った答えになる。

制限を加えると、考えて工夫し個性が出る。

前記した課題ですが、今年から「色の帯」だけでなく、
自由度の高い「色の円」を課題に付加したのですが、それはまさに自由度の向上であり、結果は無惨なものになったと思う。




日本の都市部の狭小住宅は、厳しい敷地条件と建築基準法で世界に類を見ない建築となっている。

日本の軽自動車は、サイズとエンジンの制限により、世界に類を見ない多様性と工夫のある自動車となっている。

日本の新幹線は、地震国と山だらけの国土により、高速性能と、快適な室内空間を両立させるために、世界でも類を見ない多様な進化を遂げている。




つまり、すべて、悪条件があることが特徴である。

悪い条件。

それは、とても幸運なことかもしれない。

青色LEDも世界中の大企業が莫大な予算を投じて開発する中、極めて悪条件の中、開発していた中村さんが最初に成功したわけである。





面接では多くの場合自己PRを書かされるし、聞かれる。

自分が長所と思っているようなことはPRにはならない。そんな長所はみなにある。

自分が短所だと思っていることこそ、魅力的なPRポイントとなる。




そういうのは、毎年、課題でもやっているが、自画像を描かせると、すぐにわかる。

自分を偽ろうとする人、本当の自分に向き合おうとしていない人は、そういうのっぺらぼうな表面的な絵を描く。つまりはカッコをつけようとしているし、そんなのは何の魅力もない。

逆に、自分を偽りなく、あっけらかんと表現する。
口が大きいこと、目が細いこと、他人から見ればネガティブな要素に思われるようなことを、

自信を持って描かれたら、、、

その人は、とても魅力的な人物に思えてしまうし、そういう絵は心をとらえて忘れられない。

私は、面接に自画像を取り入れるべきであると思う。

その人の、全てを物語ると思う。




ネガティブな条件こそ、ポジティブに。

うちの大学は絶望的なまでに設備がない。

でも、そこから始めるしかない。
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by masahiro-minami | 2010-05-06 23:19 | education

笑うから幸せ

私たちはしあわせだから笑うのではない。笑うからしあわせなのだ。
──ウィリアム・ジェイムズ


この前、卒業生のAさんが言ってました。

私もこの言葉をしっていて、

エチカの鏡という番組で、重田みゆきさんがMKタクシーの講習で言われてました。

幸せだから笑うのではなく、幸せになるために笑うのですね。

笑っていないと幸せはやってこないのです。

深いですね。

人間てどういう生き物なんでしょうかね。
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by masahiro-minami | 2010-05-05 23:40 | education

色の帯 色の円

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今日は「色の帯 色の円」 という色彩構成の課題をしました。

年々、学生自身に客観性が無くなっているように思います。

四枚やっているのに全部同じようなものを作ってくるとか。

同じ色ばかり使うとか。

自分はこういうものが作りたいと我が強いんだけれど、

もっと、自分も知らなかったような色に出会って、

自分も想像もしなかったようなものになるというのがほとんどなかったですね。

計算するんだけど、考えない。という感じでしょうか。

つまり、描く前から計算していて、出来るものが想像出来ていて、

想像の飛躍が小さいから、出来たものもつまらない。

描く前から、見えちゃってるのに描く必要ないでしょ。

という、深み、奥行きのないのっぺりした、単純な作品が多かったです。

これで人をあっと言わせたいみたいな気概を感じる作品がほとんどなかったのは、残念であります。

この程度でいいや。という雰囲気が出てました。

たかが色の帯、されど色の帯。



自分でも、モニャモニャしたはっきりとはつかめないイメージを、

ちょっとずつ掴んでいって形にして欲しいなというふうに思いました。

言われたことはやれるのでしょうけど、自分で考えてやるということは苦手のようです。

来週も心配だな。
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by masahiro-minami | 2010-04-30 14:39 | education

就職活動

昨年も今年も就職活動は厳しい状況が続いている。

特に、デザイン系だからというのも大きい。




そんな中、昨日、就職が決まったと卒業生から連絡があった。

彼女は、3月の卒業生で、4月中に決めると、なんの根拠もないのに言っていた。

「内定が決まったら飲みにいきますから!」 と前の飲み会を断ったあの子だ。

いわゆる自信家タイプであるが、本当に決めるからすごい。




就職の当てもないのに、シェアハウスに住みたいという所からはじまって、ひつじ不動産というところで、東京の部屋を見ていたらしい。

いつも空きがないのに、たまたま好きそうな部屋に空きがあって、連絡したら内覧にきてくれとのこと。

そのシェアハウスのリフォームをやっている会社は、大関商品研究所というところだけど、自分たちで物件を見つけて、店舗設計、施工、プロデュースまでやっているらしい。

スタッフは社長と大工の2人で。自分たちの無理のない範囲でやっているらしい。

HPを見ると、居酒屋の内装も多くなかなか面白そうだ。

少人数というのも最高だ。





そんで見に行ったついでに、就職をしたいと希望し、何を将来したいのかと聞かれ、

「モービル酒場をしたい!」と力説!

「できるよ!」と言われ、内定。

すごいノリ。。。



本当に、彼女がズバリはまりそうな会社だなとサイトをみて思った。

まさに、ここしかないと言う感じ。

若い社長とも話がかなり盛り上がったらしい(笑)




とはいっても、彼女にどんな仕事があるのか考えるから、会社やお店のことを知ってもらう意味でも、とりあえず、居酒屋でアルバイトかららしいけど。

でも、将来「モービル酒場」やるんだから、そらノウハウは必要だ(笑)




なんか、彼女のようなやり方は、本当に今の時代を切る正しい解答だと思う。

リクナビとかで、何十万という中から選ばれて、その選択が本当に会社を、社会を良くするのだろうか?

誰も得をしない仕組み。得をするのはリクルートだけ。

そんな仕組みの歯車の一部にさせられ、これが社会だと脅迫され、学生は本当にかわいそうだ。

そんな、就活を続けて、大学の研究の時間は奪われ続けて、それで何も結果が出ない学生も多い。

彼女も、一年前はいわゆるリクナビシュウカツを続けて全敗したのだから。

就活に時間を割かないで、卒業制作に時間をかけて、誰に見せても恥ずかしくない物を作って、

それを持って、こうやって就職につなげる。これがプロセスとしては最高だな。

小さい企業だったらこの方が絶対にいいし、小さい企業こそこれから面白くするしかないし。




そうは言っても誰にでもできることではないし、いろいろなタイミングもあるだろうし、

リクナビでしか行けない企業もたくさんあるのも事実。

でも、そういう方法もあるよ、と学生は知るべきだろうな。



まぁ、就活した事ない我輩が言うのもなんであるけど。。。
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by masahiro-minami | 2010-04-22 11:40 | education

時代

先日、建築学科との交流会的飲み会が学生企画でありまして、行って来たのです。

で、そういう私はその呼ばれた方の、建築学科出身で、

今は生活デザイン学科に雇われの身という、

まさに、ハイブリッドデザイナーなわけであります。

13年、この大学におるわけですから、歴史の生き証人的なところもあるわけです。




そういう今の学生と話していて、思ったのは、視野が狭いというか、良い作品というものの範囲が狭いのではないか。

私が学生のころは、様々な方向性がまだまだあったような気がするのです。

学年には四天王といわれるメンバーがおりまして、みなさんそれぞれ違った特徴・個性を持って、

設計という戦いを戦っていたような気がします。

それは競演というようにも思える一つの楽しみであったのです。

でも、今は、目指している方向がごく狭い範囲でしかない。

その狭い領域で他を出し抜くことを考える訳ですが、そんなのは難しい。

そもそも、そこから何か違うような気がします。

インターネットの発達が大きく影響していると思います。

手描きの衰退も同じように大きく影響していると思います。

人間というものはそれぞれかなり違うはずですが、いかにも誰がやっても同じような設計になっている気がします。

それは、解答をトレースすることに執着して、解答をクリエイトすることから離れてしまっているように思います。




私のゼミではあるコンペで毎年賞を頂いてますが、毎年新しい違った事をすることに注力しています。

そんなのもコツをつかんでいるからだと簡単に言って片付けられそうな所でありますが、

コツといえば、常に新しいことを提案しようとし続けてるのが何よりコツでしょう。

毎年、自分でも知らない自分に出会う、そんなわけです。




一般的なゼミでは先生の色に学生を染めるのでしょうが、私は反対であります。

私一人では到底到達できないような世界に、学生に連れて行ってもらいます。

でも、学生一人でも到達できないものです。

私が全部やってるんではないかというくだらん噂もしているそうですが、

私一人でもこれは全く、ダメなのです。



学生はほっておくと普通な方へ一般的な方へ、行ってしまいます。

それを引っ張って引っ張って、跳躍力を上げて、

軌道修正の繰り返しです。

そもそも、根本的にうちの学科の学生は勉強しないということに着目しました。

デザイナーに興味もないし名前も知らないという致命的なところ。

デザインというより、オタク志向が強いところなど、いろいろ問題はあります。

そのネガティブなファクターを大きなメリットに変換したと言えます。

置かれている環境や人物の状況を観察したのです。

そうしたら、ここでしか出せない特徴が見えて来た。

そんな風に、思っています。

まぁ、私が思うに、私は専門家ではないから、できるんだと思います。

変な学生が来ても、こいつはわかってないからダメだ。

とは考えません。

むしろ、この変なキャラをどう活かしてどう新しい世界を見ようか。

そう考えているのです。

こんなのはデザインではない。。。という強み。

そう、私の良さは、キャパシティの大きさだと思います。

どんなボールでもヒットにするという感覚。

普通は諦めてしまうような、設備も何もない環境で青色LEDは生まれたわけですから、

無理なことは何もないのです。




私は、学生時代は意味の無いことにこそ全ての力を注ぐべきだと思います。

意味ないエネルギーに満ちたもので人を感動させるのです。

そういった、意味の無いところにエネルギーを集中させて爆発させれたら、

その後も、その大きな波紋は広がり続けるのではないでしょうか。

「元気玉です」(笑)

型破れ!青年たちよ。




バックミンスター・フラーはこう言いました。

「重要なのは、撃ち落とせないほどに、素早く行動することだ!」と。
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by masahiro-minami | 2010-04-22 00:01 | education

生活造形基礎

今日は、生活造形基礎演習の第一回目の授業。

信楽でオリエン行かなかったので、一回生と会うのは今日が初めて。

一回生の最初の授業ほど緊張するものはない。

女子高生相手にやるのと全く同じだから。

今年は男子が一人だけ。

完全に女子大でしょう。




しょっぱなから三人欠席。こういうのは初めてだ。

でも、最近、ため口で話してくる学生は減ってるように思う。

いままで、私が、若く見られすぎてきたためか。

ちょっと老けたからか。

あるいは、学生がきちんとした学生が増えたからか。

よくわからないが。。。




今年は、70歳超えの一般受講生もいる。

良い効果をもたらしてくれるといいのですが。

今年の課題はかなりハードにする予定。

最初が楽だと、後から担当する他の先生が大変だからね。
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by masahiro-minami | 2010-04-09 23:17 | education