Minami Laboratory

時代

先日、建築学科との交流会的飲み会が学生企画でありまして、行って来たのです。

で、そういう私はその呼ばれた方の、建築学科出身で、

今は生活デザイン学科に雇われの身という、

まさに、ハイブリッドデザイナーなわけであります。

13年、この大学におるわけですから、歴史の生き証人的なところもあるわけです。




そういう今の学生と話していて、思ったのは、視野が狭いというか、良い作品というものの範囲が狭いのではないか。

私が学生のころは、様々な方向性がまだまだあったような気がするのです。

学年には四天王といわれるメンバーがおりまして、みなさんそれぞれ違った特徴・個性を持って、

設計という戦いを戦っていたような気がします。

それは競演というようにも思える一つの楽しみであったのです。

でも、今は、目指している方向がごく狭い範囲でしかない。

その狭い領域で他を出し抜くことを考える訳ですが、そんなのは難しい。

そもそも、そこから何か違うような気がします。

インターネットの発達が大きく影響していると思います。

手描きの衰退も同じように大きく影響していると思います。

人間というものはそれぞれかなり違うはずですが、いかにも誰がやっても同じような設計になっている気がします。

それは、解答をトレースすることに執着して、解答をクリエイトすることから離れてしまっているように思います。




私のゼミではあるコンペで毎年賞を頂いてますが、毎年新しい違った事をすることに注力しています。

そんなのもコツをつかんでいるからだと簡単に言って片付けられそうな所でありますが、

コツといえば、常に新しいことを提案しようとし続けてるのが何よりコツでしょう。

毎年、自分でも知らない自分に出会う、そんなわけです。




一般的なゼミでは先生の色に学生を染めるのでしょうが、私は反対であります。

私一人では到底到達できないような世界に、学生に連れて行ってもらいます。

でも、学生一人でも到達できないものです。

私が全部やってるんではないかというくだらん噂もしているそうですが、

私一人でもこれは全く、ダメなのです。



学生はほっておくと普通な方へ一般的な方へ、行ってしまいます。

それを引っ張って引っ張って、跳躍力を上げて、

軌道修正の繰り返しです。

そもそも、根本的にうちの学科の学生は勉強しないということに着目しました。

デザイナーに興味もないし名前も知らないという致命的なところ。

デザインというより、オタク志向が強いところなど、いろいろ問題はあります。

そのネガティブなファクターを大きなメリットに変換したと言えます。

置かれている環境や人物の状況を観察したのです。

そうしたら、ここでしか出せない特徴が見えて来た。

そんな風に、思っています。

まぁ、私が思うに、私は専門家ではないから、できるんだと思います。

変な学生が来ても、こいつはわかってないからダメだ。

とは考えません。

むしろ、この変なキャラをどう活かしてどう新しい世界を見ようか。

そう考えているのです。

こんなのはデザインではない。。。という強み。

そう、私の良さは、キャパシティの大きさだと思います。

どんなボールでもヒットにするという感覚。

普通は諦めてしまうような、設備も何もない環境で青色LEDは生まれたわけですから、

無理なことは何もないのです。




私は、学生時代は意味の無いことにこそ全ての力を注ぐべきだと思います。

意味ないエネルギーに満ちたもので人を感動させるのです。

そういった、意味の無いところにエネルギーを集中させて爆発させれたら、

その後も、その大きな波紋は広がり続けるのではないでしょうか。

「元気玉です」(笑)

型破れ!青年たちよ。




バックミンスター・フラーはこう言いました。

「重要なのは、撃ち落とせないほどに、素早く行動することだ!」と。
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by masahiro-minami | 2010-04-22 00:01 | education